この記事では、「総称」と「汎称」の違いを分かりやすく説明していきます。
「総称」とは?
ある種類のものをすべて含めて一つの名前で呼ぶことを意味する言葉です。
総称は、ある概念の下位にあるものをすべて包括するときに使用されると考えられます。
「汎称」とは?
ある種類のものの中から代表的なものや特徴的なものを一つの名前で呼ぶことを意味する言葉です。
汎称は、ある概念の下位にあるものの一部を抽出するときに使用されると考えられます。
「総称」と「汎称」の違い
「総称」と「汎称」の違いを、分かりやすく解説します。
「総称」とは、ある種類のものをすべて含めて呼ぶこと、またはその呼び名のことを意味します。
その一方で、「汎称」とは、同類のものを広くひっくるめて呼ぶこと、またはその呼び名のことを意味します。
つまり、「総称」と「汎称」の違いとしては、総称がすべてのものを含むのに対して、汎称が一部のものを含むという点が挙げられます。
「総称」の例文
・『テレビ、ラジオ、新聞など、情報を伝えるメディアを総称してマスメディアと呼びます』
・『野球、サッカー、バスケットボール、ボクシング、卓球などを総称してスポーツと言います』
「汎称」の例文
・『電気を利用するために必要な機器類を汎称して電力機器と指します』
・『「日本人」という言葉は、日本国籍を持つ人や日本の文化に親しむ人を広くひっくるめて呼ぶ汎称だと考えられます』
まとめ
「総称」と「汎称」は、似たような意味を持つ言葉ですが、使い方には違いがあります。
総称と汎称の違いは、包括する範囲が異なるということです。
総称は、ある種類のものをすべて含めますが、汎称は、ある種類のものの一部を含めます。
また、総称は、ある種類のものの共通点を強調しますが、汎称は、ある種類のものの個別性を強調します。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。