この記事では、「医療経営士」と「医療経営コンサルタント」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「医療経営士」とは？
医療経営者から悩みを聞き、問題となっている課題の要因について知識を活かし、解決方法を見出す人を「医療経営士」【いりょうけいえいし】といいます。
主に、サービス、人的、物的、財務的資源といった経営に必要な4つの資源を総合的に見て、経営をうまく行えるよう医療現場のマネジメントの仕事をするわけです。
このように、ただ経営に関してアドバイスするのではなく、仕事の質を向上させて、いかに効率良く経営ができ、収益となるか課題の解決策を考えて伝えます。
「医療経営コンサルタント」とは？
医療介護の現場を仕切る依頼者の経営に関する悩みを聞き、どのようにすれば現状を改善させられるか解決策を伝えるのが「医療経営コンサルタント」【いりょうけいえいこんさるたんと】です。
悪化する医療経営の体制を見直し、良い結果が出せるよう問題を見つけて改善策を打ち出します。
外部の助言者として、内部の人では気が付かない問題を発見し、しっかり分析するのです。
主に、芳しくない経営状態に目を向けて、何が足を引っ張っているのか具体的に解決するために収益や財務を見直します。
また、労務と人事管理について分析し、より問題のない事業計画を立てて、経営戦略を打ち出すのが仕事です。
「医療経営士」と「医療経営コンサルタント」の違い
「医療経営士」と「医療経営コンサルタント」の違いを、分かりやすく解説します。
何が経営の妨げとなり、問題になっているかに目を向けて、どのように課題を解決すれば収益につながるのか方法について具体的に伝える人を「医療経営士」と呼びます。
経営士になるには「医療経営士3級」を取得する必要性があり、1級を目指す資格認定試験では第一次試験で短文と論文記述を、第二次試験では口頭試問と個人面接を受ける必要性があるわけです。
もう一方の「医療経営コンサルタント」は医療系に携わる機関が抱える経営について課題となる問題を見つけて分析し、戦略や計画を立てる人を指します。
この仕事に就くには公益社団法人日本医療経営コンサルタント協会で行われている講座を受けて資格を取得するか、コンサルタント会社が行う試験を受けて、合格しなければなりません。
まとめ
少しでも経営に苦しむ病院を立て直すため仕事に就くには資格を取得し、知識を積んでいく必要があります。
興味がある人は、自分なりに情報を集めてみるといいでしょう。
