この記事では、「言い切る」と「断言」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「言い切る」とは?
最後まですべて相手に伝えることを「言い切る」【いいきる】といいます。
迷いもなく、きっぱり自分が思っているような結果になると伝えるのです。
それほどはっきりこうなると口で伝えられる状況であるときに使われています。
例えば、自分が開発した薬は多くの人を救うほど効果があると確かな証拠を持って言えるのです。
それほど強い決意を伝えられる場面で使われています。
「断言」とは?
絶対に結果は良くなるとはっきり伝えるのが「断言」【だんげん】です。
きっぱり新車は完売する、商品は日本全国で売れると言えるほど自分が言うことは正しい気持ちを伝えます。
また、周囲から犯罪を犯したと攻められても、自分は絶対にやっていないと身の潔白を動揺することなく伝えるときも使うのです。
このように、商品は偽物だ、違法であると言い切れる場面で使われています。
「言い切る」と「断言」の違い
ここでは「言い切る」と「断言」の違いを、解説します。
最後まですべて言い切ってしまうことを「言い切る」といいます。
きっぱりそうなると言える状況であるとき、人は相手に自分の確かな考え方を伝えるのです。
もう一方の「断言」は、物の成り行きについて絶対にこうなると言える状況で使われています。
「断言」は噂が本当だ、偽物ではなく本物であると言い切れる物に対して嘘がないと言える状況で使う言葉です。
「断言」の方がより判断した結果をはっきり伝える場面で使われています。
「言い切る」の例文
・『この本は日本人の心を掴んで離さないと教師は言い切る』
・『1年生は先輩よりも良い記録を出すと言い切った』
「断言」の例文
・『駅前の店は赤字続きなので、近く閉店すると断言できる』
・『彼が万引きを繰り返していたのは事実と断言できる』
まとめ
「言」という漢字を使ってはいますが、「切」と「断」にはそれぞれ異なる意味があります。
どのような意味合いがあるかに注目して、使ってみるのもいい学習方法になるでしょう。