「衰える」と「鎮まる」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「衰える」と「鎮まる」の違いとは?違い

この記事では、「衰える」「鎮まる」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「衰える」とは?

かなり栄えていた状況が衰退した様子を表すのが「衰える」【おとろえる】です。

多くの人々が集い、活気ある経済が衰退すると共に悪化しては若者がいなくなり、お年寄りばかりとなりますます事態は悪い方へと傾いてしまうのです。

このような意味から、あれだけ太っていた人が食べ物がないため貧困状態に陥り、体重が減って見るも無残な姿になるほど「痩せ衰えた」と表現できます。


「鎮まる」とは?

多くの人が集まって騒いでいた状況から辺りに声も音さえ響かない状況になった状況を「鎮まる」【しずまる】といいます。

「賑やかだった校内が鎮まる」というように、あれだけ多くの生徒がいてあちこちから声がしたり、足音がしていたのが聞こえなくなった様子を表すのです。

このような意味から、乱れて殺伐としていた世の中が平穏になったという意味合いでも使われています。


「衰える」と「鎮まる」の違い

ここでは「衰える」「鎮まる」の違いを、分かりやすく解説します。

経済も好調で栄えていた国の事態は悪化し、街から人がいなくなって活気を失う様子を「衰える」といいます。

また、食事も食べられない状態におかれた奴隷が痩せてしまったり、加齢のために体力が低下するときも使う言葉です。

もう一方の「鎮まる」は話し声や乗り物の音など騒がしい音がまったくしなくなった様子を表します。

ここから気持ちが穏やかになったと伝えたり、威力が衰退していく様子を伝えるわけです。

「衰える」の例文

・『家に置き去りにされた幼い子供が痩せ衰える』
・『あれだけ豊富な水があった文明がみるみる衰える』

「鎮まる」の例文

・『凄い吹雪に襲われたが、夜になると鎮まる』
・『喉が痛かったので、薬を塗ると鎮まるどころか腫れた』

まとめ

どちらも勢いを失う様子を伝える言葉ではありますが、意味にかなり違いがあります。

どのような状況で使われているか調べて、どのように使うか学んでみるといいでしょう。

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