この記事では、「脂っこい」と「コッテリした」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「脂っこい」とは?
動物からとった脂がたくさん含まれているため、少し舌にまとわりつく感じがする味を「脂っこい」【あぶらっこい】といいます。
「脂っこい料理」を食べるときはさっぱりした飲み物を飲んだり、野菜を食べるようにする人が多いのです。
このような意味から、人の性質や肌が脂性で吹き出物ができやすい、てかりが出る肌を指します。
また、脂性肌【しせいはだ】といってニキビに悩む人を対象とするわけです。
「コッテリした」とは?
味付けがかなり濃厚であるので、いつまでも口の中に余韻が残る味を「コッテリした」といいます。
例えば、濃厚な味噌の味と、動物の骨をたっぷり入れてとったダシが濃く出て混ざったラーメンは「かなりコッテリした味」になるのです。
このような意味から男女の付き合いが濃厚で、しつこさ感じるほどの関係性を表します。
また、女性の化粧が厚く、脂ぎっている様子を指すのです。
「脂っこい」と「コッテリした」の違い
「脂っこい」と「コッテリした」の違いを、分かりやすく解説します。
胃がもたれてしまうほど脂っぽい動物性の料理を食べたとき使う言葉が「脂っこい」といいます。
ラーメンの汁に使われている動物の骨からとったスープの中でも、豚の背脂を入れた豚骨味はお年寄りや女性にとって少し脂を感じてしまうのです。
もう一方の「コッテリした」は少し味が濃いと感じるほど味噌や醤油が濃く出ています。
それほど口の中にまったり残る濃厚な調味料と、深いダシが混ざった味を指すのです。
「脂っこい」の例文
・『脂っこい中華料理を食べて、3日ほど胃がもたれた』
・『彼女が作る料理はどれも脂っこいので、お茶は欠かせない』
「コッテリした」の例文
・『40代になるとコッテリした味のラーメンが食べられない』
・『大阪のおばさんはコッテリした化粧する人ばかりだ』
まとめ
さっぱりした味ではなかったり、脂っぽい肌といったところに焦点を当てた言葉です。
ただ、どのような味か、見た目を指すかに違いがありますので、比較してみるといいでしょう。