この記事では、「時々刻々」と「次第に」の違いを分かりやすく説明していきます。
「時々刻々」とは?
時の経過にしたがって、情勢や物事が次々と移り変わるさまを表す言葉を意味します。
「時々刻々」は、四字熟語で、「時々」と「刻々」という二つの熟語から成り立っていることが特徴的です。
「時々」は、「そのときそのとき」という意味を示し、「刻々」は、「次第に」という意味があります。
副詞としても名詞としても使うことが可能です。
「次第に」とは?
物事の程度や状態が少しずつ変化・進行していくさまを表す言葉を意味します。
副詞として使用します。
例えば、「次第に暗くなる」「次第に分かってくる」「次第に仲良くなる」などのように使用される言葉です。
「時々刻々」と「次第に」の違い
「時々刻々」と「次第に」の違いを、分かりやすく解説します。
「時々刻々」と「次第に」の違いとしては、「時々刻々」は、時の動きに焦点を当てているのに対して、「次第に」は、物事の変化に焦点を当てているという点が異なります。
また、「時々刻々」は、副詞と名詞の両方で使えるのに対して、「次第に」は、副詞のみで使えるという点も、違いとして挙げられます。
「時々刻々」の例文
・『世界情勢は、時々刻々と変化しているので、それに合わせて自分たちもアップデートしなければならない』
・『時々刻々と変化するデジタル技術についていけない』
「次第に」の例文
・『彼は、始めの内はそうでもなかったが、次第に彼女に惹かれていった』
・『今日は一日中良い天気だったものの、次第に日が暮れていった』
まとめ
「時々刻々」とは、「過ぎていく時間の様子、その時その時。
また、絶えず次々と物事が経過する様子」という意味です。
その一方で、「次第に」とは、「物事の程度や状態が少しずつ変化すること」という意味です。
それぞれの言葉を正しく使い分けるように注意しましょう。