「後ろ姿」と「後ろ影」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「後ろ姿」と「後ろ影」の違いとは?違い

「後ろ姿」「後ろ影」は双方とも「後ろ」という言葉が使われていますが、それぞれ意味や使用方法に違いはあるのでしょうか。

この記事では、「後ろ姿」「後ろ影」の違いを分かりやすく説明していきます。

「後ろ姿」とは?

「後ろ姿」は、「背後」「正面の反対側」などを示す「後ろ」と、「身体の形もしくは様子」を表す「姿」が組み合わさった言葉で、文字通り「後方から見た人の姿」を意味する言葉です。

「うしろすがた」と読みます。


「後ろ影」とは?

「後ろ影」「うしろかげ」と読む言葉で、「その場所を立ち去る人の後ろ姿」という意味を持っています。

「後ろ」には「背後」「正面の反対側」といった意味があり、「影」「物体が光を遮った時に光源の反対側に生じる黒い像」「目に見える人や物などの形、姿」「おもかげ」等の意味が含まれています。


「後ろ姿」と「後ろ影」の違い

「後ろ姿」「後ろ影」「後方から見た人の姿や様子」という意味合いを含む点は共通していますが、細かなニュアンスに違いがあるといえます。

「後ろ姿」は後ろから見た人の姿を幅広く示す言葉といえ、例えばその人がその場に立っている場合や、どこかに去ろうとしている場合など、相手の動作にかかわらず「後ろから見える姿」であれば「後ろ姿」と表現することが可能です。

一方、「後ろ影」「その場所を立ち去る人の後ろ姿」という意味の通り、「立ち去っていく人」を指す意味合いが強く、その場にただ立っている人や座っている人などの後ろ姿を示す意味合いは少ないと考えられます。

「後ろ姿」の例文

「後ろ姿」「〜の後ろ姿が見える」「後ろ姿が美しい」のように使用されます。

日常会話をはじめとした様々なシーンで用いられる言葉です。

・『群衆の中に父の後ろ姿が見えた』
・『バレエを習っている彼女はいつも姿勢が良く、後ろ姿も美しい』

「後ろ影」の例文

「後ろ影」「後ろ影を見送る」「後ろ影を眺める」のように使います。

やや古い表現のため、現在は「後ろ姿」に言い換えられる場合もあるようです。

・『帰路につく友人の後ろ影をずっと見送る』
・『上京する娘の後ろ影を少し寂しい気持ちで眺めていた』

まとめ

「後ろ姿」「後方から見た人の姿」を示し、「後ろ影」「その場所を立ち去る人の後ろ姿」を示します。

「後ろ影」がやや古い表現であることも覚えておきましょう。

ぜひ言葉の違いを理解する参考にしてください。

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