この記事では、「やりくり」と「節約」の違いを分かりやすく説明していきます。
「やりくり」とは?
やりくりとは、十分ではないものを工夫して間に合わせることをいいます。
家計や事業の運転資金など金銭についていうことが多いですが、時間や人手など金銭以外に使うこともあります。
やりくりは漢字では「遣り繰り」と書き、どうにか繰り合わせることを表しています。
「節約」とは?
節約とは、無駄を省いてお金や物を切り詰めることをいいます。
節約の「節」には、「控えめにする、度を越えないように抑える」という意味があります。
「約」にも「短く縮める、控えめにする」という意味があります。
また、節約は金銭以外のものにも使用します。
例えば、電気や水を節約すると言ったりもします。
「やりくり」と「節約」の違い
やりくりは工夫して間に合わせることで、節約はお金や物を切り詰めることです。
家計だとやりくりはある制限内に支出を抑えることをいい、節約は制限に関係なく支出を減らすことをいいます。
お金が十分にない場合、節約することがやりくりにつながることも多いです。
「やりくり」の例文
・『転職したことで収入が減ってしまい家計のやりくりに頭を悩ませている』
・『彼は忙しいが時間をやりくりして子どもの行事には必ず参加している』
・『収入は決して少なくないのに、私はやりくりが下手なので毎月赤字になってしまう』
「節約」の例文
・『老後の資金を捻出しなければならないので日々節約に励んでいる』
・『古い家電を最新の省エネ家電に買い替えたので光熱費を節約できるだろう』
・『節約のため新幹線ではなく料金が安い高速バスを利用する』
まとめ
やりくりは十分ではないものを工夫して間に合わせることで、節約は無駄を省いてお金や物を切り詰めることです。
やりくりには一定の制限があり、その制限内に支出を抑えます。
節約は制限などはなく支出を減らすことになります。