この記事では、「中絶」と「休止」の違いを分かりやすく説明していきます。
「中絶」とは?
途中で完全に絶えさせることです。
例えば、妊娠中絶とは、胎児の発育を途中で止めて、出産しないことです。
また、全集の刊行を中絶するとは、途中まで出版したものをそのままにして、もう出版しないことです。
「中絶」は、再開の可能性がないことを強調する言葉です。
「休止」とは?
活動を一時的に止めることです。
例えば、運転を休止するとは、一時的に車を止めて、休憩することです。
また、休止符とは、音楽の演奏を一時的に止める記号です。
「休止」は、再開の可能性を念頭に置いて用いられる言葉です。
「中絶」と「休止」の違い
「中絶」と「休止」の違いを、分かりやすく解説します。
「中絶」と「休止」は、どちらも何かを途中でやめるという意味がありますが、使われる場面やニュアンスが異なります。
「中絶」は、主に妊娠を中断することを指しますが、他にも計画や事業などを断念することも表します。
一般的には、中絶は不本意な事情によって行われることが多く、否定的な印象を持たれることがあります。
その一方で、「休止」は、一時的に活動や運営を停止することを指しますが、将来的には再開する可能性があることを示します。
休止は、中絶よりも積極的な選択として行われることが多く、中立的な印象を持たれることがあります。
「中絶」の例文
・『連載小説が途中で中絶したのは、作者の病気が原因だったとされる』
・『人工妊娠中絶は、日本では母体保護法により適応条件が定められていることで知られる』
「休止」の例文
・『PCを休止状態にすることによって、電力の消費を抑えることが可能だ』
・『あの人気バンドは、メンバーの不祥事による脱退に伴って、活動を無期限休止することを発表した』
まとめ
「中絶」と「休止」は、どちらも進行中の物事がとぎれることを意味しますが、ニュアンスが異なります。
「中絶」は、完全にやめてしまうことや、人工妊娠中絶のことを指す場合が多く、否定的な感じが強いと考えられます。
その一方で、「休止」は、一時的に中断することや、停止することを指す場合が多く、再開の可能性があることを示します。
それぞれの言葉を正しく使い分けるように注意しましょう。
