この記事では、「開始」と「着手」の違いを分かりやすく説明していきます。
「開始」とは?
「開始」は「かいし」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとが何もしていない状態から、する状態になること」です。
あることをする状態になったり、その期間が訪れることを表します。
「開始」の言葉の使い方
「開始」は名詞として「開始する・した」「開始される」「試合開始」などと使われます。
「開」は「ひら(く)」とも読み「閉じているもの、ふさがっているものを広げ放つ」から転じて「ものごとが行われる状態になる」という意味、「始」は「はじ(める)」とも読み「ものごとが起こる」「あることをする状態になる」という意味、「開始」で「ものごとが放たれ、行われる状態になること」になります。
「着手」とは?
「着手」は「ちゃくしゅ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある仕事に、実際に取り掛かること」という意味です。
2つ目は「囲碁・将棋用語で、石を置いたり、駒を動かしたりすること」という意味です。
「着手」の言葉の使い方
「着手」は名詞として「着手する・した」と使われることが多くなります。
「着」は「つ(く)とも読み「衣服などを身につける」から転じて「ぴったりとくっつける」「ある場所に届く」「取り掛かる」という意味、「手」は「て」とも読み「てくびから先の部分」から転じて「仕事」「作業」という意味、「着手」で「実際に仕事や作業に取り掛かること」になります。
「開始」と「着手」の違い
「開始」は「ものごとが放たれ、行われる状態になること」です。
「着手」は「実際に仕事や作業に取り掛かること」です。
「開始」の例文
「開始」の例文は以下の通りです。
・『決勝戦は10時から開始される』
・『来月からサービス開始となります』
・『すぐに行動を開始しないと手遅れになる』
「着手」の例文
「着手」の例文は以下の通りです。
・『午後になってやっとデータ入力に着手する』
・『新薬の開発に着手する』
・『プレゼンのスライド作成に着手する』
まとめ
今回は「開始」と「着手」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。