この記事では、「いたたまれない」と「やるせない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いたたまれない」とは?
その場所にじっとしていられないという意味です。
そこにいることが耐えられないと感じるときに使います。
例えば、恥ずかしいことをしたり、悲しいことを聞いたり、怒られたりしたときに、「いたたまれない」と思うことがあります。
この言葉は、「居た堪れない」と漢字で書くことも可能です。
「やるせない」とは?
悲しみなどの思いを晴らす方法がなく心が晴れないという意味です。
悲しみなどを発散させられずに、それらの感情が心に溜まってつらい状態でいることを表します。
例えば、大切な人を亡くしたり、裏切られたり、夢をあきらめたりしたときに、「やるせない」と思うことがあります。
この言葉は、「遣る瀬無い」と漢字で書くことも可能です。
「いたたまれない」と「やるせない」の違い
「いたたまれない」と「やるせない」の違いを、分かりやすく解説します。
「いたたまれない」と「やるせない」は、どちらも不快な気持ちを表す言葉ですが、使い方やニュアンスが異なります。
「いたたまれない」は、「その場にじっとしていられない」という意味です。
恥ずかしさや申し訳なさ、悲しさや悔しさなどの感情が強くて、その場から逃げ出したいと思うような状況に使われます。
その一方で、「やるせない」は、「どうしようもない」という意味です。
悲しみや後悔、無力感などの感情が強くて、自分の気持ちに対して何もできないと思うような状況に使われます。
「いたたまれない」の例文
・『繰り返される子どもの虐待のニュースを聞くと、いたたまれない気持ちになる』
・『親友だと思っていた人が私の悪口を言っているのを偶然聞いてしまい、いたたまれなくなった』
「やるせない」の例文
・『彼女に別れを告げられたとき、やるせない気持ちでいっぱいだった』
・『事故で亡くなった友人の顔を思い出すと、やるせない思いになった』
まとめ
「いたたまれない」と「やるせない」の違いは、前者は場所に対する感情、後者は事柄に対する感情という点にあります。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。