この記事では、「娘」と「令嬢」の違いを分かりやすく説明していきます。
「娘」とは?
娘とは、親から見て子どもである女性のことをいいます。
男性の子どもの場合には、息子になります。
それから娘は、未婚の若い女性のことを指す場合もあります。
「村娘」や「看板娘」といった言葉もあります。
娘の語源は「生す女(むすめ)」で、「生す」は「生ずる」という意味を持っています。
「め」は女性のことを表す言葉でした。
「令嬢」とは?
令嬢とは、他の人の娘を敬っていう言葉になります。
接頭語の「ご」をつけて「ご令嬢」ということもあります。
目上の人の娘や良家の娘を呼ぶ時に用いますが、一般社会でも冠婚葬祭などで未婚の女性を「ご令嬢」と呼んだりします。
自分の娘を令嬢と呼ぶことはありません。
「娘」と「令嬢」の違い
娘は親から見て子どもである女性のことで、自分の子どもを娘と呼ぶ場合もありますし「田中さんの娘さん」のように他人の子どもを指す場合もあります。
それに対して令嬢は、他人の娘を敬った呼び方です。
自分の娘に対して令嬢ということはありません。
親から見て子どもという意味で娘を使う場合には、年齢に関係なく娘と表現します。
例えば80代の親から見れば、60代の子どもでも娘になります。
令嬢の場合、未婚の若い女性を指しています。
娘も「看板娘」など未婚の若い女性を指すこともありますが、敬った言い方ではありません。
令嬢には敬意が込められています。
「娘」の例文
・『私の娘は今年、成人式を迎えました』
・『彼の娘さんは保育士として働いています』
「令嬢」の例文
・『社長のご令嬢にお会いしました』
・『ご令嬢もぜひ一緒に参加なさってください』
まとめ
娘は親から見て子どもの女性のことで、自分の子どもに対して使うこともありますし他人の子どもに対して使うこともあります。
令嬢は他人の娘を敬う呼び方になります。
また、娘は「看板娘」といったように未婚の若い女性を指す場合もあります。