この記事では、「七夕」と「笹の節供」の違いを分かりやすく説明していきます。
「七夕」とは?
中国の伝説に登場する織姫と彦星が年に一度だけ天の川で逢える日とされる7月7日のことです。
この日には、織姫にあやかって裁縫や芸事の上達を願ったり、短冊に願い事を書いて笹に飾ったり、天の川を眺めたりする風習があります。
日本では、奈良時代に中国から伝わり、宮中行事として行われていました。
江戸時代になると、五節句のひとつとして庶民にも広まりました。
「笹の節供」とは?
「七夕」の別名で、笹を用いて行事を実施することから呼ばれるようになりました。
笹は、生命力や成長が早く、中が空洞になっているので神様が宿っていると考えられており、神聖なものとして扱われていました。
また、笹はまっすぐに天に向かって伸びて行くことから、願いが星に届きますようにという意味もあります。
七夕の後には、七夕飾りを川や海に流す風習を「七夕流し」といい、七夕飾りが天の川まで流れ着くと、願い事が実現するといわれています。
「七夕」と「笹の節供」の違い
「七夕」と「笹の節供」の違いを、分かりやすく解説します。
「七夕」と「笹の節供」は、日本の伝統的な行事の一つです。
七夕は7月7日に、織姫と彦星が年に一度だけ天の川で会えるという伝説にちなんで、短冊に願い事を書いて笹に飾る風習があります。
その一方で、笹の節供は、七夕の別名で、五節句の一つです。
五節句とは、季節の節目に行われる祭りのことで、七夕は奇数が重なると縁起が悪いとされる日に厄払いをするためのものでした。
「七夕」の例文
・『七夕の夜は、織姫と彦星が会えるかどうかを見守る』
・『七夕には、色とりどりの短冊や飾りが笹につるされ、街中が華やかになります』
「笹の節供」の例文
・『笹の節供は、七夕の別名として知られます』
・『笹の節供には、短冊の色によって意味があります』
まとめ
七夕と笹の節供は、同じ行事の別名です。
七夕は、中国から伝わった織姫と彦星の伝説と、棚機の神事が結びついたもので、裁縫や芸事の上達を願う行事として宮中で行われました。
その一方で、笹の節供と呼ばれるのは、笹竹に飾り物をすることからです。
笹竹は生命力や成長が早く、神聖なものとして扱われていました。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。