この記事では、「ひどく」と「凄く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ひどく」とは?
主に悪いことや不快なことに対して使われる副詞です。
物事や行為の程度が普通よりもはるかに劣っていることを表します。
例えば、「ひどく寒い」「ひどく痛い」「ひどく失礼な態度」などのように使います。
「凄く」とは?
主に良いことや感心なことに対して使われる副詞です。
物事や行為の程度が普通よりもはるかに優れていることを表します。
例えば、「凄く美しい」「凄く速い」「凄く賢い」などのように使います。
ただし、「凄く」は俗語的な言い方で、話し言葉では良いことにも悪いことにも使われることがあります。
例えば、「凄くまずい」「凄く痛い」「凄く嫌な気持ち」などのように使います。
この場合、「ひどく」と同じような意味になりますが、少し大げさに聞こえます。
書き言葉では、「凄く」より「とても」や「非常に」などの方が適切だと考えられます。
「ひどく」と「凄く」の違い
「ひどく」と「凄く」の違いを、分かりやすく解説します。
「ひどく」と「凄く」は、どちらも程度がはなはだしいさまを表す副詞ですが、使い方に違いがあります。
「ひどく」は、主に悪いことや困難なことに使われますその一方で、「凄く」は、「凄い」の連用形で、良いことにも悪いことにも使われます「凄く」は俗語的な言い方で、書き言葉では「とても」や「非常に」などに置き換えるのが適切です。
また、「凄い」は形容詞として使うか、名詞に付けるのが正しいと考えられます。
「ひどく」の例文
・『今日はひどく寒い日だ』
・『嫌なことがあったので、彼はひどく怒っていました』
「凄く」の例文
・『彼は凄く速く走りました』
・『あの映画は凄く面白い作品だと思う』
まとめ
「ひどく」と「凄く」は、どちらも「とても」という意味で使われる副詞ですが、ニュアンスが異なります。
「ひどく」は、主に否定的なことや困難なことを強調するときに使います。
その一方で、「凄く」は、主に驚きや感嘆を表すときに使います。
それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。