「脱出」と「逃奔」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「脱出」と「逃奔」の違いとは?違い

この記事では、「脱出」「逃奔」の違いを分かりやすく説明していきます。

「脱出」とは?

好ましくない場所や状態から抜け出すことです。

例えば、火事や事故などの危険な場所から逃れることや、監禁や拘束などの制約から解放されることを「脱出する」と言います。

また、転じて、困難な状況や問題から抜け出すことも「脱出する」と言います。

例えば、不況や貧困などの社会的な困難から抜け出すことや、自分の能力や思考の限界を超えることも「脱出する」と言います。


「逃奔」とは?

家や組織などの所属を捨てて、遠くへ逃げ去ることです。

例えば、家庭や職場などの人間関係や責任から逃れることや、政治や思想などの理由で迫害や圧力から逃れることを「逃奔する」と言います。

また、転じて、自分の本来の姿や目的から逃れることも「逃奔する」と言います。

例えば、自分の感情や欲望に逃げることや、自分の使命や役割を放棄することも「逃奔する」と言います。


「脱出」と「逃奔」の違い

「脱出」「逃奔」の違いを、分かりやすく解説します。

「脱出」「逃奔」は似た意味を持つ言葉ですが、ニュアンスや使い方に違いがあります。

「脱出」は危険や困難な状況から抜け出すことを表し、「逃奔」は追われたり追い込まれたりした場合に逃げることを表します。

「脱出」の例文

・『ゲームの目的は、基本的に「相手より早く迷路を脱出すること」にある』
・『公式発表するのと並行して、彼は脱出の準備を進めていた』

「逃奔」の例文

・『彼女は数年の逃奔の末に訴追を免れた』
・『あの国の君主は、敵対国に逃奔した』

まとめ

「脱出」は自分の意志で行動することが多く、「逃奔」は他者によって迫られることが多いことが分かります。

また、「脱出」は目的地が明確であることが多く、「逃奔」は目的地が不明確であることが多いことも分かります。

このように、言葉の選び方によって文章の印象が変わりますので、注意して使い分けましょう。

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