この記事では、「権威」と「偉力」の違いを分かりやすく説明していきます。
「権威」とは?
他者に無理強いしなくても、自発的に従わせたり同意させたりできる影響力のことです。
権威は、社会の多数が認める地位や実績などによって、半ば自動的に相手を服従させられる力を示唆しています。
また、権威には、特定の分野において、最高レベルの能力や知識を持っていると社会的に認められている専門家や熟練者という意味もあります。
権威は、自らの価値を認めさせることで自ら従わせる影響力を意味しています。
「偉力」とは?
他者の意志にかかわらず、自分の意志や命令に無理に従わせる強い力のことです。
偉力は、ある立場や地位についているものが持っている力を指しています。
偉力は、武力や法律などを行使可能な権限を前提にして、相手の抵抗や拒絶を排除してでも従わせられる力を示唆しています。
偉力は、他者に何かを無理強いできる他律的なパワーを意味しています。
「権威」と「偉力」の違い
「権威」と「偉力」の違いを、分かりやすく解説します。
「権威」と「偉力」の違いは、その力を持っているものが誰なのかという点にあります。
偉力は、国や政府などが持っている力を指して使うことが多く、権威は、それ以外のものが持っている力のことも指しています。
また、権威は、その分野において優れていると信頼されるものの意味もあります。
「権威」の例文
・『彼は権威に弱く、自分の意見を言えなかった』
・『彼は歴史学の権威として知られている』
「偉力」の例文
・『彼女は偉力を持っているが、それを誇らない』
・『彼は偉力を振りかざして、人々を支配した』
まとめ
「権威」と「偉力」は似ているようで違う言葉です。
「権威」は他者を自発的に従わせる力や、ある分野で優れていると認められることを意味します。
その一方で、「偉力」はすばらしい効果をあげるような力を意味します。
それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。