この記事では、「謳う」と「力説」の違いを分かりやすく説明していきます。
「謳う」とは?
「多くの人々が褒めたたえる」という意味です。
例えば、「この世の春を謳う」「太平の世を謳う」などのように使われます。
この場合は、「謳歌する」という言い方もできます。
また、「明確に文章で表現・主張する」という意味も指します。
例えば、「憲法にも謳われている思想の自由」「効能書きが謳うような効果は、この薬からは感じられなかった」などのように使われます。
この場合は、「言い立てる」「主張する」「宣言する」などと同じ意味になります。
「力説」とは?
「自分の考えや意見を強く相手に伝えようとすること」という意味です。
例えば、「自分の無実を力説する」「自分の主張を力説する」などのように使われます。
また、「力説」は、「力」を使って「説く」ということも意味します。
「説く」は、「理由や根拠を示して説明すること」という意味です。
つまり、「力説」は、「説く」よりも強い言い方になります。
相手を納得させたり、説得しようとするときに使われます。
「謳う」と「力説」の違い
「謳う」と「力説」の違いを、分かりやすく解説します。
「謳う」と「力説」は、どちらも何かを主張するという意味で使われる言葉ですが、ニュアンスや使い方には違いがあります。
「謳う」は、「多くの人々がほめたたえる」という意味や、「明確に文章で表現・主張する」という意味で使われます。
その一方で、「力説」は、「力を尽くして説く」という意味で、相手に納得させようとする強い気持ちを表します。
「謳う」の例文
・『この国は平和と自由を謳う憲法を持っている』
・『彼は自分の功績を謳うのが好きだった』
「力説」の例文
・『彼女は自分の無実を力説するために、証拠を集めた』
・『彼は自分の主張を力説したが、誰も聞く耳を持たなかった』
まとめ
「謳う」とは、「多くの人々が褒めたたえる」という意味や、「明確に文章で表現・主張する」という意味を持つ言葉です。
その一方で、「力説」とは、「相手を納得させようとして、力を込めて述べること」という意味を持つ言葉です。
それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。