「禁句」と「忌詞」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「禁句」と「忌詞」の違いとは?違い

この記事では、「禁句」「忌詞」の違いを分かりやすく説明していきます。

「禁句」とは?

和歌や俳諧などの文芸の分野で、使ってはならないとされる言葉や語句のことです。

例えば、和歌では「死ぬ」「殺す」などの暗い言葉や、「犬」「猫」などの動物の名前は禁句とされています。

これは、和歌の美しさや雅さを損なうと考えられたからです。

また、俳諧では「鼻」「尿」などの下品な言葉や、「蝉」「桜」などの季語の重複は禁句とされています。

これは、俳諧の新鮮さや独創性を失わせると考えられたからです。

禁句は、文芸の分野で定められたルールや規範に反する言葉や語句であり、使うことを禁じられていることを意味します。


「忌詞」とは?

ある場所や人に対して使うべきでないとされる言葉や語句のことです。

例えば、婚礼では「去る」「切る」などの別れを連想させる言葉や、「帰る」「戻る」などの元の場所に戻ることを示す言葉は忌詞とされています。

これは、婚礼の場では新しい生活や未来に向かうことを祝福するべきであり、過去や別離に言及することは縁起が悪いと考えられたからです。

また、受験では「滑る」「落ちる」などの失敗を連想させる言葉や、「転ぶ」「躓く」などのつまずくことを示す言葉は忌詞とされています。

これは、受験の場では成功や合格に向かうことを願うべきであり、不幸や不運に言及することは縁起が悪いと考えられたからです。

忌詞は、文化や風習によって決められたタブーや禁忌に反する言葉や語句であり、使う場所や相手によって避けるべきことを意味します。


「禁句」と「忌詞」の違い

「禁句」「忌詞」の違いを、分かりやすく解説します。

「禁句」とは、使ってはいけないとされる言葉のことです。

その一方で、「忌詞」とは、ある場所や人に使うべきでない言葉のことです。

「禁句」の例文

・『彼に対して、「デブ」と言うことは禁句だ』
・『彼は思慮深さがないので、簡単に禁句を吐いてしまう』

「忌詞」の例文

・『神社で「死ぬ」という言葉は忌詞です』
・『結婚式で「別れる」という言葉は忌詞です』

まとめ

「禁句」「忌詞」の違いは、前者は使ってはいけないとされる言葉のことで、後者はある場所や人に使うべきでない言葉のことです。

ぜひ、それぞれの言葉を正しく使い分けられるようにしましょう。

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