この記事では、「モニュメント」と「記念物」の違いを分かりやすく説明していきます。
「モニュメント」とは?
英語の「monument」をカタカナ化した言葉で、「人、事件などを記念して建てられる建造物」という意味です。
モニュメントは、特定の人物や歴史的、宗教的、政治的事件、思想などを記念して、人々の記憶に留めるべく制作された作品のことです。
また、制作された作品ではなく、そのものが残っていることで過去の出来事を示唆する遺物などもその類でもあります。
モニュメントには、巨大な絵画や壁画なども含まれますが、その多くは、建造物や彫刻という形で表わされます。
「記念物」とは?
「人や出来事を記念するために建てられた物」という意味です。
記念物は、モニュメントと同じく、人々の記憶に残すことを目的としていますが、モニュメントよりも広い概念であると言えます。
記念物には、建造物や彫刻だけでなく、碑文やプレート、メダル、切手、写真なども含まれます。
記念物は、モニュメントと異なり、必ずしも公共の場に設置されるとは限りません。
記念物は、個人や家族、団体などが自分たちのために作ったり、保管したりすることもあります。
「モニュメント」と「記念物」の違い
「モニュメント」と「記念物」の違いを、分かりやすく解説します。
「モニュメント」は、特定の人物や歴史的、宗教的、政治的事件、思想などを記念して、人々の記憶に留めるべく制作された作品のことです。
その一方で、「記念物」は、モニュメントの一種とも言えますが、より広い意味を持ちます。
「モニュメント」の例文
・『この公園には、市の創立100周年を記念して建てられたモニュメントがあります』
・『このモニュメントは、古代ローマの遺跡の一部です』
「記念物」の例文
・『この記念物は、戦争で亡くなった人々の名前が刻まれています』
・『この碑は、この地で起こった歴史的な事件の記念物です』
まとめ
「モニュメント」と「記念物」は似たような意味の言葉ですが、使い方には違いがあります。
「モニュメント」は、人や事件を記念して作られる建物のことで、大きくて目立つものが多いと考えられます。
「記念物」は、人や事件を記念するものの総称で、建物だけでなく、像や碑なども含みます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるようにしましょう。