この記事では、「お膳立て」と「支度」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お膳立て」とは?
お膳立てとは、すぐに取りかかれるように十分な準備をしておくことやその準備のことをいいます。
元々は、膳の上に食器や料理を並べておくことを指していました。
お膳は、食器や料理をのせる脚のついた台のことです。
宴会などで大勢の料理を並べる際に盛り付けた状態でお膳にのせて運んだことから、先回りをして準備をしておくことを表すようになりました。
「支度」とは?
支度とは、予定されている物事を行うために必要なものを揃えることをいいます。
「食事の支度」や「旅行の支度」といった使い方をします。
また、外出するために身なりを整えることも支度と呼んでいます。
身支度といったりもします。
「お膳立て」と「支度」の違い
お膳立ても支度も何かを行うために準備をしておくことを表す言葉です。
お膳立てはすぐにとりかかれるように十分な準備をしておくことで、支度は必要なものを揃えておいたり身なりを整えたりすることを表しています。
お膳立ては自分以外の人の行為に対して使う言葉で、支度は自分が準備する場合もあれば他の人が準備する場合もあります。
「お膳立て」の例文
・『後は発表すればいいように先輩がお膳立てしてくれました』
・『あんなにお膳立てしてもらったのに、失敗してしまい申し訳ないです』
・『2人っきりになれるように友人がお膳立てしてくれたが、振られてしまった』
「支度」の例文
・『夕飯の支度をするからその間に子どもをお風呂に入れてほしい』
・『彼女はあっという間に身支度を整えて出かけていきました』
・『家に帰ったら出張の支度をしなければならない』
まとめ
お膳立ても支度も何かをするために準備することを表す言葉です。
お膳立ては他の人の行為に対して用いる言葉で、支度は他の人の行為に対しても自分のことについても用いられます。