この記事では、「溜まる」と「停滞する」の違いを分かりやすく説明していきます。
「溜まる」とは?
何かが一か所に集まって多くなるという意味です。
例えば、水が溜まる、お金が溜まる、ホコリが溜まる、などと使います。
この場合、「溜まる」は自動詞で、主語が自分で行動するのではなく、他の要因によって状態が変化することを表します。
また、「溜まる」には、感情や欲求などが抑えられて高まるという意味もあります。
例えば、ストレスが溜まる、恨みが溜まる、欲望が溜まる、などと使います。
この場合、「溜まる」は自動詞ですが、主語が自分でコントロールできない内面的なものを表します。
「停滞する」とは?
何かが進まなくなってそのままになるという意味です。
例えば、経済が停滞する、交通が停滞する、作業が停滞する、などと使います。
この場合、「停滞する」は自動詞で、主語が動きや変化を期待されているものを表します。
また、「停滞する」には、何かが一定の位置や状態にとどまるという意味もあります。
例えば、台風が停滞する、気温が停滞する、血圧が停滞する、などと使います。
この場合、「停滞する」は自動詞ですが、主語が自分で動くことが不可能な外的なものを表します。
「溜まる」と「停滞する」の違い
「溜まる」と「停滞する」の違いを、分かりやすく解説します。
「溜まる」は何かが一か所に集まって多くなることや、感情や欲求などが抑えられて高まることを表し、「停滞する」は何かが進まなくなってそのままになることや、一定の位置や状態にとどまることを表します。
このように、「溜まる」と「停滞する」は似ているようで異なるニュアンスを持つ言葉なので、使い分けに注意しましょう。
「溜まる」の例文
・『あまりに仕事が忙しいと、疲れが溜まる』
・『雨が降り続いて、川の水が溜まって氾濫の危険が高まった』
「停滞する」の例文
・『常に努力を重ねないと、いずれ停滞する』
・『コロナウイルスの影響で、観光業が停滞している』
まとめ
「溜まる」は、ある場所に物や液体などが集まって多くなるという意味です。
その一方で、「停滞する」は、ある場所にとどまって動かないことや、物事が順調に進まないことを表します。
