英語の文法を勉強する時に、重要なものの一つが、その行動の「時制」です。
つまり、それがいつ行われたものなのかと言うことです。
その中で、特徴的な言葉に「大過去」というものがあります。
それでは、この「大過去」とはどういう意味でしょうか。
また、「過去完了形」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「大過去」と「過去完了形」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大過去」とは?
「大過去」とは、英語などの文法において、活用のベースとなる「時制」のひとつであり、「過去」よりも前に起こったことを表す言葉です。
この「大過去」は、次項で述べる「過去完了」の起点となる考え方と言えます。
「過去完了形」とは?
「過去完了形」とは、英語などの文法における形式のひとつであり、前述の「大過去」から「過去」の間に継続して起こったことを表現するために使用するものです。
一般的には「had+過去分詞」の形であり、「現在完了形」と同様に、「継続」、「経験」、「結果」の3つの用法があります。
「大過去」と「過去完了形」の違い
「大過去」と「過去完了形」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、英語などの文法における、現在から見た過去と、それよりも古い過去の2つに関連する言葉であるということは同じですが、そもそも、言葉のカテゴリーが違います。
つまり、「大過去」は「時制」であり、「過去完了形」は、「形式」です。
これは、たとえば、「今」と 「現在進行形」を比較しているようなものであり、そもそも比較すること自体が意味を持ちません。
まとめ
この記事では、「大過去」と「過去完了形」の違いを、解説してきました。
この2つに関しては、「どちらも文法における形式であり、点と線の違いである」というような主張を見ることもありますが、この主張は、「過去形」と「現在完了形」の違いから導き出されたもののようですが、根本的な穴があります。
つまり、この主張のためには「大過去」を「過去形」、「現在形」、「未来形」の仲間だと考える必要があることで、そうであれば当然「大過去形」という言葉があるはずですが、それは存在しません。