この記事では、「手間取る」と「長引く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「手間取る」とは?
あるものごとをするのに、予想したよりも時間や労力がかかってしまうことを意味します。
例えば、「準備に手間取ってしまったので出発まであまり時間がありません」、「この仕事はだいぶ手間取る」、「問題の解決に手間取る」、「靴を選ぶのに思ったより手間取ってしまった」などのように使います。
この言葉は、本来はもっと素早く片付けられたり、終わらせられるようなことを、予想以上に時間がかかってしまった場合に使う言葉です。
「長引く」とは?
あるものごとがはかどらず、終わるまでの時間が延びることを意味します。
例えば、「風邪が長引いてしまって体調が悪い」、「雨が長引いて洗濯物が乾かない」、「交通渋滞で帰宅が長引く」、「会議が長引いて夕食が遅くなった」などのように使います。
この言葉は、進行中のものごとが、予定されていた時間で終わらず、終わるまで更に時間がかかることを表します。
「手間取る」と「長引く」の違い
「手間取る」と「長引く」の違いを、分かりやすく解説します。
「手間取る」は自分の行為に関することで、「長引く」は自分の外にある事象に関することという違いがあります。
また、「手間取る」はその作業が終わる見込みがあることを示しますが、「長引く」はいつ終わるか分からないことを示します。
「手間取る」の例文
・『難しい仕事で、手間取ることは仕方ない』
・『この問題は難しくて、解くのに手間取ってしまいました』
「長引く」の例文
・『この雨はいつまで長引くのだろうか』
・『彼女は風邪が長引いて、学校を休んでいます』
まとめ
「手間取る」と「長引く」という言葉の意味の違いは、前者は思ったより手間がかかることを、後者は時間的に長く続いて延びることを表すという点にあります。
この違いを理解して、正しく使い分けましょう。