「大和言葉」と「雅語」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「大和言葉」と「雅語」の違いとは?違い

この記事では、「大和言葉」「雅語」の違いを分かりやすく説明していきます。

「大和言葉」とは?

日本固有の言葉であり、漢語や外来語に対して使われる和語のことを指します。

また、和歌や平安時代の上品な言葉も含まれます。

大和言葉は、日本の自然や風土から育まれた柔らかな響きを持つ言葉で、語彙や音韻に独自の特徴があります。

例えば、「みる」(見る)、「はなす」(話す)、「よい」(良い)、「が」(主格の助詞)、「うみ」(海)、「やま」(山)、「さくら」(桜)などが大和言葉です。

大和言葉は、隣国の中国から漢字を借り入れたことによって微妙な意味の差を漢字で表現できるようになりました。


「雅語」とは?

典拠があり伝統的でみやびやかな言葉を指します。

また、新しい言葉でも正しく上品なものであれば雅語と呼ばれ、雅言とも言われています。

雅語は、俗語や卑俗な言葉に対する対義語として使われ、文章で使用される価値の高い言葉とされています。

一般的に、和歌や和文に用いられる和語系統の言葉を指しますが、漢文や変体漢文で用いられる漢語系統の言葉をも含めることもあります。

さらに、雅語の中でも、和歌に用いる語は、とくに伝統を重んじ、美的な要素を強くもち、特殊であるので、「歌語」とよび、他と区別することがあります。


「大和言葉」と「雅語」の違い

「大和言葉」「雅語」の違いを、分かりやすく解説します。

「大和言葉」「雅語」という言葉の意味の違いは、大和言葉が日本固有の言葉であるのに対し、雅語が伝統的でみやびやかな言葉であるという点が挙げられます。

大和言葉は、日本語の基礎となる言葉であり、雅語は、日本語の美しさや精神性を表す言葉であると言えます。

両者は、日本語の歴史や文化を理解するために重要な言葉だと言えるでしょう。

まとめ

「大和言葉」とは、漢語や外来語に対する日本固有の言葉のことで、和語とも言います。

ほとんどの動詞や形容詞、助詞などが大和言葉です。

その一方で、「雅語」とは、平安時代を中心とする古典に見える伝統的で上品な言葉のことで、和歌や連歌などで使われました。

ぜひ、それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。

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