この記事では、「依存する」と「すがる」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「依存する」とは?
相手がいないと自分までが倒れてしまいそうになるほど、心から強く受け入れてほしいと思う状態を「依存する」【いぞんする】といいます。
「依存する」相手には特別な気持ちを持つため、恋愛感情に似た感覚に包まれるのです。
また、強く相手を求めるばかりではなく、近くにいて欲しい、他の場所に行ってほしくないとすがるところがあります。
それほど相手を求める要求が強いのです。
「すがる」とは?
助けが必要な人が、誰でもいいので力を貸してほしいと願って相手を頼る行為を「すがる」といいます。
例えば、お金がどうしても必要なとき、ありそうな友人を見つけて貸して欲しいとしがみ付くのです。
また、今にも会社が倒産しそうであれば力が有りそうな人に助けを求めます。
それほど相手を掴んで離さないほどかなり状況は悪く、困っている様子で強く服を掴んでは離しません。
「依存する」と「すがる」の違い
ここでは「依存する」と「すがる」の違いを、分かりやすく解説します。
好きという気持ちが如実に表れる人は、相手を強く求めて離れないことを「依存する」といいます。
もう一方の「すがる」はたとえ敵であっても助けてもらいたいと思う気持ちを如実にぶつけては手を離しません。
それほど切羽詰った状況に陥り、困っている状態のとき使う手段です。
「依存する」は気持ちが相手に強く傾いて離れられないところに焦点を当てていますが、「すがる」は困っている状態である人が、何らかの方法で助けてもらいたいと思う気持ちが如実に出ます。
「依存する」の例文
・『知識も乏しく、経験も浅い部下は上司に強く依存する』
・『依存する人から逃げたいと連絡を取らないようにした』
「すがる」の例文
・『会社が倒産寸前のとき、敵対する会社にすがる』
・『すがる思いで彼氏の実家にお金を貸してもらえるように頼んだ』
まとめ
自分の方から相手を強く求める行為を指す言葉です。
ただ、意味に少し違いがありますので、どのような状況であるかに目を向けて、考えてから使いこなしてみましょう。