この記事では、「修道院」と「教会」の違いを分かりやすく説明していきます。
「修道院」とは?
「しゅうどういん」と読み、英語では“Abbey”です。
キリスト教において、修道士や修道女が共同生活を行うための施設です。
修道院は、男子修道院と女子修道院があって、独身を守ります。
カトリック教会、東方諸教会、正教会などにあり、プロテスタントには例外を除いて修道院はありません。
330年頃に現在のトルコで生まれたバシレイオスは、修道院制の父とも呼ばれ、祈りと労働、学問を中心とした生活を体系化しました。
修道院では、私有財産は認められず、外の世界とも断絶されています。
祈りは時間割に従って、一日数回行われています。
また、聖書の研究をしたり、学校を運営したり、慈善活動を行ったりします。
現在では、モン・サン=ミシェル修道院のように、観光客を受け入れているところもあります。
「教会」とは?
「きょうかい」と読み、共通の信仰によってつくられる人達の集まりのことをいいます。
また、その集まりに使うための建物のことを指します。
キリスト教や他の宗教で使われます。
「教会」と言ったときに、建物や信仰によってつくられる集まりを想像することが多いのですが、「教会とは何か」ということは、昔から人々のテーマとなっていました。
「教会」とはキリストのからだで、キリストは「教会」のかしらであるということもあります。
キリストのからだと言っている場合には、「教会=信者達」だということになります。
日本で最初に建てられたプロテスタント教会は、1872年横浜に建てられた「日本基督公会」になります。
「教会」ではなく「公会」と呼ばれ、各地に設立されていきました。
「修道院」と「教会」の違い
「修道院」は修道士や修道女が共同生活を行う施設のことです。
それに対し、「教会」は、キリスト教やそれ以外の宗教を信じる人たちの集まり、又は、集まりに使うための建物のことをいいます。
「教会」とは何か?ということは、キリスト教を信じる人達にとって、昔からテーマとなっていますが、「修道院」は修道女や修道士たちの祈りと労働をする場所になります。
また、「修道院」といった場合には、キリスト教を指すことがほとんどですが、「教会」と日本語でいった場合には、様々な宗教が有り得ます。
まとめ
「修道院」も「教会」もどちらも宗教を信じる人の祈りの場ですが、意味は違います。
違いを知って、使い分けてください。