この記事では、「出向く」と「赴く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出向く」とは?
自分が所属する組織や場所から、別の組織や場所に一時的に移動することを言います。
例えば、会社員が取引先や出張先に行く場合や、公務員が他の部署や機関に異動する場合などに使われます。
出向くときには、目的や理由がはっきりしていることが多く、いずれは元の場所に戻ることが前提となっています。
「赴く」とは?
目的や動機があって、ある場所や方向に向かって行くことを言います。
例えば、学生が大学に入学するために東京に赴く場合や、軍人が戦場に赴く場合などに使われます。
赴くときには、その場所に長期的に滞在することが多く、自分の意志や感情が強く関係していることが多いと考えられます。
「出向く」と「赴く」の違い
「出向く」と「赴く」の違いを、分かりやすく解説します。
「出向く」と「赴く」は、どちらもある場所に行くという意味ですが、ニュアンスや使い方が異なります。
以下にその違いを説明します。
「出向く」は、自分のいる場所から、わざわざ別の場所に行くことを表します。
その場所には、長く滞在するつもりはなく、いずれは元の場所に戻るという前提があります。
その一方で、「赴く」は、目的や理由があって、ある場所に行くことを表します。
その場所には、しばらく滞在するか、あるいは定住するかもしれません。
また、自分の意志で行く場合が多く、敬語表現としても使われます。
「出向く」の例文
・『明日は本社に出向いて、会議に出席します』
・『今回の社運をかけたプレゼンには、社長自らが出向くこととなった』
「赴く」の例文
・『新任地に赴くために、荷物をまとめました』
・『彼は心の赴くままに、旅にでかけた』
まとめ
「出向く」とは、自分のいる場所からわざわざ別の場所に行くことを言います。
その場所には長くはいないという前提があります。
その一方で、「赴く」とは、目的や理由があって、ある場所に行くことを言います。
「行く」よりも改まった言い方です。
また、ある状態に向かって行くことも言います。