この記事では、「あくまで」と「徹底的に」の違いを分かりやすく説明していきます。
「あくまで」とは?
最後までやり遂げる意志をもっている様子を表し、述語にかかる修飾語として用いられる副詞です。
例えば、「あくまで私は売り上げトップを目指しています」という文では、「私はどんな困難にも負けずに、最後まで売り上げトップを目指す」という強い意志を表しています。
「徹底的に」とは?
残ることのないように十分に行う様子を表し、述語にかかる修飾語として用いられる副詞です。
例えば、「徹底的に調べましたが、そのような情報は見つかりませんでした」という文では、「調べることが可能なすべての方法や手段を使って、細かく調べたが、そのような情報は存在しなかった」ということを表しています。
「あくまで」と「徹底的に」の違い
「あくまで」と「徹底的に」の違いを、分かりやすく解説します。
「あくまで」と「徹底的に」という言葉の意味の違いは、前者が「最後までやり通すことを意味する言葉で、継続の暗示を伴う」ことで、後者が「どこまでもやり尽くすという意味の言葉で、完全性の暗示を伴う」ことです。
例えば、「あくまで勉強を続けます」という文では、「勉強をやめることなく、最後まで勉強を続ける」ということを表していますが、「徹底的に勉強します」という文では、「勉強できることはすべて勉強して、何も残さない」ということを表しています。
このように、「あくまで」と「徹底的に」という言葉は、似ているようで微妙にニュアンスが異なるので、使い分ける必要があります。
「あくまで」の例文
・『この資料はあくまで参考にしてください』
・『これはあくまで私の見解ですが、このプロジェクトは成功すると思います』
「徹底的に」の例文
・『この部屋は徹底的に掃除しなければなりません』
・『彼は徹底的に調査し、真相を明らかにした』
まとめ
「あくまで」と「徹底的に」は似た意味の言葉ですが、使い方によってニュアンスが異なります。
一般的に、「あくまで」は「ある範囲や条件に限定する」という意味で、「徹底的に」は「最後までやり抜く」という意味で使われます。
それぞれ使い分けには注意しましょう。