「適宜」と「適当」は似ている意味の言葉ですが、それぞれニュアンスが違います。
この記事では、「適宜」と「適当」の違いを分かりやすく説明していきます。
「適宜」とは?
「適宜」は「てきぎ」と読む言葉であり、その時の状況や状態に応じて相応しい選択することや行動を取ることを表します。
「適宜」はこれ以外にも各自の判断で行動したり選択することを表す時にも使うことが可能です。
この言葉に使われている「宜」は都合がいいや当然であるという意味があります。
「適宜」の類義語には「都度」があります。
「適当」とは?
「適当」とは物事や程度が上手く当てはまっていることや相応しいことを表す言葉です。
「適当」はこれ以外にも程度や量が程よいことを表す時にも使います。
また「適当」にはやり方や態度などがいい加減であることを表す時にも使うことが可能です。
「適当」は上述のようにネガティブな意味としても使われることが多く、これは文脈から判断しないといけません。
「適当」の類義語には「適切」がありますが、こちらは状況や目的がぴったり当てはまることを表す言葉です。
「適宜」と「適当」の違い
この2つはどちらも状況に対して相応しいことを表す言葉です。
「適宜」は各自で判断した上で行動するという意味でも使われています。
「適当」はやり方がいい加減であることや雑なことを表す時にも使います。
「適宜」の例文
・『今日はかなり気温が高くなっているので、適宜休憩を取って水分補給してください』
・『仕事の分量に関しては状況に応じて適宜調整してください』
「適当」の例文
・『適当な人材を探していましたが、今年はどうも応募が少なくて参っています』
・『今日は朝が忙しかったので適当なお弁当になってしまいました』
まとめ
「適宜」や「適当」は状況に対して相応しいことや行動などを表す言葉です。
「適当」はいい加減なことや雑なことを表す意味があり、ネガティブな言葉としても使います。