この記事では、「見えない」と「見当たらない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「見えない」とは?
「見えない」とは、「視界に何も入ってこない」さまや「見ようとしても何も見ることができない」様子などを示す言葉です。
「何も目に入らない」もしくは「分かりにくい」などというニュアンスで用いられている表現で、「目視することができない」または「確認できない」などという意味合いで用いられることもある文言です。
「見当たらない」とは?
「見当たらない」とは、「どこを探しても求めている物が見つからない」さまや「周りを見回してみても目的のものはない」様子などを示す言葉です。
「目標とするものが見つからない」ないし「さまざまな場所を探ってみても手掛かりなどがつかめない」などというニュアンスで用いられており、「発見できない」あるいは「目に付かない」などという言い回しと同様の意味合いで使用されています。
「見えない」と「見当たらない」の違い
「見えない」と「見当たらない」は、どちらの語句も「見ることができない状態」などを指して用いられている表現です。
しかしながら「自分の視界に何も入ってこない」状態の「見えない」と、「探しているものが自分の周りには見えない」状態の「見当たらない」とでは、双方がもっているニュアンスや意味合いなどは少々異なっていると言えるでしょう。
「見えない」の例文
・『とても50代には見えない彼の母はいつも健康的で若々しく見えます』
・『先行きが見えない状況ではありますが希望を捨てるわけにはいきません』
「見当たらない」の例文
・『彼女の後を任せられる人材がまったく見当たらないのが問題です』
・『さっきから探しているテレビのリモコンがどこにも見当たらない』
まとめ
「見えない」と「見当たらない」は、どちらも「見」という共通の語を伴う一見似たような言葉です。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに気をつけながらうまく使い分けるようにしましょう。