「帰属」と「付属」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「帰属」と「付属」の違いとは?違い

この記事では、「帰属」「付属」の違いを分かりやすく説明していきます。

「帰属」とは?

「帰属」とは、「人や物などがあるものにつき従っていく」さまや「あるものなどが人の所有物となる」様子などを示す言葉です。

「財産や権利などが別の人のものになる」または「組織やチームなどの一員であるという気持ちをもつ」などというニュアンスで使われており、「一部になる」ないし「付随(ふずい)する」などという語句と似たような意味で用いられています。


「付属」とは?

「付属」とは、「主たるものに付いていく関係にある」さまや「あるものに付き従っている」様子などを示す言葉です。

「あるものを手に入れると自動的に付いてくる」、あるいは仏教用語で「師が弟子に教えを授ける」などという意味合いでも用いられており、「抱き合わせ」もしくは「セット販売」などという語句が類義語として使用されています。


「帰属」と「付属」の違い

「帰属」「付属」は、どちらも「付き従う」などという意味をもつ「属」という共通した語を伴っている言葉です。

双方の語句は「あるものに付いている」などという同じような意味合いで使われている一方で、「特定の組織体などに属する」などという「帰属」に含まれているニュアンスは「付属」には入っておらず、また反対に「付属」に含まれている「付属学校」などという意味は「帰属」には含まれていないという違いがあります。

「帰属」の例文

・『自分のオリジナル作品における著作権は基本的に執筆した作者に帰属していると言えます』
・『新しいプロジェクトによって開発された商品は弊社に帰属するものとします』

「付属」の例文

・『カメラの付属品が一部紛失していますが中古での買い取りは可能でしょうか』
・『大学が付いている一部の付属高校は学費が他校よりも高めな傾向があります』

まとめ

「帰属」「付属」は、いずれも「あるところに属する」などという意味合いで使われている言葉です。

使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに気をつけながら上手に使い分けるようにしましょう。

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