この記事では、「壊す」と「破壊」の違いを分かりやすく説明していきます。
「壊す」とは?
物の形を崩したり、機能を損なったりすることを表します。
砕いたり破ったりして使用できないようにすることや、機械や器物に障害を起こさせることなどが「壊す」の例です。
また、まとまっていた物事や状態をくずしてだめにすることや、高額の貨幣を小額の貨幣にかえることも「壊す」と言います。
「破壊」とは?
物事を根本的に壊して修復不能な状態にすることを表します。
自然や人為的な力によって物事が全く機能しなくなったり、存在しなくなったりすることが「破壊」の例です。
また、抽象的なものや概念的なものを壊すことも「破壊」と言います。
「壊す」と「破壊」の違い
「壊す」と「破壊」の違いを、分かりやすく解説します。
「壊す」と「破壊」は、どちらも物の形や機能を失わせることを表す言葉ですが、「壊す」は、主に人や動物などの動作主体が、物を砕いたり、破ったり、故障させたりすることを言います。
その一方で、「破壊」は、物の形や機能だけでなく、社会や文化、自然などのシステムや秩序を崩すことを言います。
そのため、「壊す」は、日常的な話し言葉でよく使われる言葉で、「破壊」は、熟語であり、比較的硬い表現です。
「壊す」の例文
・『彼女は心無い言葉をかけることによって、彼の心を壊した』
・『彼はいつも、友達のおもちゃを壊すので、周りからは嫌われている』
「破壊」の例文
・『彼らは敵の要塞を破壊するために爆弾を使った』
・『火山の噴火は町を破壊した』
まとめ
「壊す」と「破壊」は、どちらも物事をもとの形や状態から変えてしまうという意味で使われる言葉ですが、ニュアンスや使い方には違いがあります。
「壊す」は、物事の一部や表面を壊すことで、機能や価値を減らすことを表し、その一方で、「破壊」は、物事の全体や本質を壊すことで、機能や価値を失わせることを表します。