この記事では、「営(いとな)み」と「行い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「営み」とは?
「営み」とは、「ある行為を行う」さまや「生活や暮らしなどを豊かにするために行う仕事」などという意味合いで使われている言葉です。
また一方では、「お店や商店などを経営する」ないし「生活のために働く」などというニュアンスでも用いられており、「夜の営み」または「愛の営み」などという表現は「夫婦やカップルなどにおける性行為」を指して用いられている文言です。
「行い」とは?
「行い」とは、「生きる上で人がすること」あるいは「人の振る舞いや行為」などを示す言葉です。
また、仏教用語として「仏道における修行や勤行(ごんぎょう)」などという意味合いでも用いられている語句で、「日頃の生活態度」もしくは「暮らしていく上での活動」などというニュアンスでも使用されています。
「営み」と「行い」の違い
「営み」と「行い」は、どちらも「人の行動や行為」などを指して使われている言葉です。
しかしながら「お店などを運営している」などというニュアンスを含む「営み」に対して、「行い」にはそのようなニュアンスは含まれておらず、また、「営み」がもっている「性行為」などという意味合いは「行い」には含まれていませんので、双方の語句がもっている意味やニュアンスなどは少々異なっているとも言えるでしょう。
「営み」の例文
・『人の想像を絶するほどの自然の力が人々の営みを脅かすことがあります』
・『夜の営みとはあらゆる生き物における本能からの活動と言えます』
「行い」の例文
・『誰も見ていなくてもよい行いというものはいつかは報われるものです』
・『彼女の素晴らしい行いはチームのみんなも見習いましょう』
まとめ
「営み」と「行い」は、いずれも「人が暮らしていく上での行為」などを示す言葉です。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら場面や状況などに応じて上手に使い分けるようにしましょう。