この記事では、「転調」と「移調」の違いを分かりやすく説明していきます。
「転調(てんちょう)」とは?
「転調」とは、音楽において「曲の途中で調を変えること」、言語学において「音節の結合により声調が変わること」を意味する言葉です。
ちなみに、J-POPにおける「転調」には以下のパターンなどが多くみられます。
・キーを半音上げる転調
・キーを半音2個分上げる転調
・半音3個分ズラして移る転調
「転調」は英語だと“modulation”や“change key”、“a change of key”などに訳されます。
「転調」の使い方
「転調」は名詞としてや、動詞として「転調する」などのように使われています。
「移調(いちょう)」とは?
「移調」とは、「曲の形式を変えることなく、原曲よりも高く、もしくは低く音域を移し変えること」を意味する言葉です。
「移調」と類似した言葉に「移旋(いせん)」がありますが、こちらは「主音のピッチを変えずに、モード(旋法)を変えること」を意味する言葉になります。
「移調」の使い方
「移調」は名詞としてや、動詞として「移調する」などのように使われています。
「転調」と「移調」の違い
「転調」は音楽において「曲の途中で調を変えること」という意味を表すほか、言語学において「音節の結合により声調が変わること」という意味を表します。
対して、「移調」は「曲の形式を変えることなく、原曲よりも高く、もしくは低く音域を移し変えること」という意味を表します。
「転調」の例文
・『この楽曲は転調パートからの盛り上がりがたまらなく素晴らしい』
「移調」の例文
・『この曲は原曲のキーが合わないので、半音2個分移調させて弾き語りをしている』
まとめ
「転調」は音楽において「曲の途中で調を変えること」や言語学において「音節の結合により声調が変わること」を意味する言葉です。
そして、「移調」は「曲の形式を変えることなく、原曲よりも高く、もしくは低く音域を移し変えること」を意味する言葉でした。