「余情」と「余韻」の違いとは?分かりやすく解釈

「余情」と「余韻」の違いとは?違い

この記事では、「余情」「余韻」の違いを分かりやすく説明していきます。

「余情」とは?

「余情(よじょう)」とは、物事が終わったあとに残る言葉では言い表せない情趣(じょうしゅ)のことを言います。

「余情」「余」「あます」「あまり」「残る」などの意味があります。

また、「情」「こころ」「気持ち」「おもむき」などを表しています。


「余韻」とは?

「余韻(よいん)」とは、音が鳴り終わったあとに残る響きや、あとに残る趣、風情、味わいなどを意味しています。

「余韻」「余」は、前述のとおりの意味になります。

さらに「韻」は、「響き」「おもむき」「風情」などを指しています。


「余情」と「余韻」の違い

「余情」「余韻」の違いを、分かりやすく解説します。

「余情」とは、あとに残る言外(げんがい)の情趣のことを意味しています。

一方、「余韻」はあとに残る響きや趣、味わいなどを表しています。

「余情」はあとに残る気持ちや感情のことを指していますが、「余韻」はあとに残る音の響きや趣などを表しているので、この点に違いがあります。

「余情」の例文

・『名画を観終わった後に、何とも言えない余情を感じることができました』
・『素晴らしい演奏会の後は、しばらくその余情にひたっていました』
・『この場面は特に深い余情が感じられます』
・『野鳥の美しいさえずりで、余情を味わうことができました』

「余韻」の例文

・『余韻の類語として「余音」「残響」などがあります』
・『鐘の音の余韻がしばらく続いた』
・『美しい笛の音の余韻が心地よかった』
・『太陽が沈んでいくさまを見ながら、その余韻を楽しんだ』

まとめ

「余情」は漢字の意味で見てみると、「残る気持ち」「残る趣」のような意味合いになります。

また、「余韻」は漢字の意味でみると、「残る響き」と言うような意味合いになります。

それぞれの言葉の意味や違いを知り、適切に使っていきたいものです。

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