「個人的な意見」と「私見」は双方とも「自分の考え」に関係する言葉ですが、意味や使い方などに違いはあるのでしょうか。
この記事では、「個人的な意見」と「私見」の違いを分かりやすく説明していきます。
「個人的な意見」とは?
「個人的な意見」は「客観的ではない自分ひとりの考え」を意味する言葉です。
「個人的」には「個人を主体とする様子」「他の人と関わりがない事柄やフォーマルでない立場のこと」という意味があり、「意見」には「特定の問題についての考えや主張」「心の中で思うこと」といった意味が含まれています。
「私見」とは?
「私見」は、「自分」「個人のこと」を表す「私」と、「見る」「物の見方」「考え」などの意を示す「見」を組み合わせた言葉で、「自分ひとりとしての意見や見解」を意味します。
また、上記の意味を謙遜して表す時に使われることもあります。
「個人的な意見」と「私見」の違い
「個人的な意見」も「私見」も「自分ひとりの考えや見解」という意味合いを含む点は共通していますが、以下のような違いがあります。
「私見」の場合、自分ひとりが持つ意見を相手にへりくだって伝える際にも使用します。
特に、目上の人に対して自分の意見を伝える時に「謙遜しながら述べる」という意味合いで用いられます。
「個人的な意見」の例文
「個人的な意見」は「個人的な意見としては」「個人的な意見ですが」などのように使います。
日常会話やビジネス分野などで多く使われている言葉です。
・『個人的な意見としては、作業手順に改善を加えることが必要だと思います』
・『個人的な意見ですが、あの店の餃子はあまり美味しくないと感じます』
「私見」の例文
「私見」は「私見を述べる」のように使うのが一般的です。
自分の意見をへりくだって言う場合は、「私見で恐縮ですが」のような表現を使用することもあります。
・『この問題について、あなたの私見を述べてください』
・『私見で恐縮ですが、プロジェクトの完遂は非常に難しいと考えます』
まとめ
「個人的な意見」も「私見」も「自分ひとりの考えや見解」を示す言葉ですが、「私見」については「自分の意見を謙遜していう言葉」という意味も持っています。
両者の使い方を理解して、シチュエーションに応じて使い分けてみましょう。