この記事では、「今時」と「近頃」の違いを分かりやすく説明していきます。
「今時」とは?
「今時」は、今の時世、時代、世の中を意味する言葉です。
例えば、「今時の若い者」や「今時の親」「今時珍しい」などといった形で使用します。
加えて、「今時」には、今頃や今時分といった意味もあります。
例えば、「今時、何の用事だろう」などといった形で使用します。
このように、「今時」は、今の時代といった意味で使用する場合と、今、その時といった意味で使用する場合があります。
「近頃」とは?
「近頃」は、最近、この頃、近来を意味する言葉です。
例えば、「近頃の様子」や「近頃見なくなった」などといった形で使用します。
「最近」や「この頃」といった言葉に置き換え使用することも可能です。
「今時」と「近頃」の違い
「今時」と「近頃」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも、最近のことを意味する「今時」と「近頃」。
ただし、使用する際のニュアンスに違いがあります。
「今時」は今の時代の状況や風潮を意味する場合が多く、「今時の若い子は」や「今時の人は」などといった形で使用されることが多くなります。
一方、「近頃」は近い過去から現在までを漠然と指す言葉として用いられることが多く、「近頃、彼女からメールがない」の場合、メールがない時期は非常に曖昧です。
このように、「今時」と「近頃」には微妙なニュアンスの違いが存在します。
「今時」の例文
・『祖母は私が短いスカートを履くと、いつも今時の若い子はと言います』
・『夜中に電話が鳴ると、今時何の用事だろうと不安になります』
「近頃」の例文
・『近頃、老眼が進み小さな文字が見にくくて仕方がありません』
・『スマホの普及もあり、近頃は新聞を取らない家が増えているらしい』
まとめ
以上のように、同じ「最近」のことを意味する言葉でも、「今時」と「近頃」には使用する際にはニュアンスの違いがあります。
