この記事では、「人が多い」と「人足の多い」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「人が多い」とは?
多くの人が集まっている様子を「人が多い」【ひとがおおい】といいます。
例えば、家が狭いのに家族が多いのであればそこは「人が多い」といえるわけです。
また、街に人が多く集まり、ごった返す状況を指したり、朝の満員電車は通勤や通学の人でいっぱいになり、身動きができないほど「人が多くてストレスになります。
このように、あまり良い意味で使われているのではなく、大変な状況と思える人の気持ちが表れた言葉になるのです。
「人足の多い」とは?
道路を人が多く歩いている様子を「人足の多い」【ひとあしのおおい】といいます。
とても人通りが多い状況であり、前にも後ろにも進めないほど賑やかで楽しそうな人達の様子を表すのです。
このような状況になるのは、お祭りに大勢の人が集まったり、お正月にお参りする人が集まるからです。
ひっきりなしに客足が途絶えないほどとても繁盛している様子を表し、良い意味で使われています。
「人が多い」と「人足の多い」の違い
ここでは「人が多い」と「人足の多い」の違いを、分かりやすく解説します。
普通ではないほどそこに大勢集まっている様子を見たとき「人が多い」といいます。
普通の家族なら4、5人であるのに、10人以上も住んでいる状態は驚きを持って「人が多い」と言えるのです。
もう一方の「人足の多い」は、数多くの人がひっきりなしに歩いている状況を表します。
それほど駅前や商店街が賑わう様子を伝えるときに使われている言葉です。
「人が多い」は人数を、「人足の多い」は人通りがかなり多い様子を表します。
「人が多い」の例文
・『若者が利用する渋谷の駅前は常に人が多い』
・『姉は人が多い場所に行くと動揺して、落ち着かなくなる』
「人足の多い」の例文
・『人足の多い和菓子の店では、人気商品はすぐに売れ切れる』
・『人足の多い中華街はいつも美味しそうな料理の匂いが漂う』
まとめ
「人」がいかに多く集まっているか表せる言葉ですが、「人足」を使うと繁盛している状況を表すと覚えておき、「人が多い」と使い分けてみるといいでしょう。