この記事では、「主流」と「多数派」の違いを分かりやすく説明していきます。
「主流」とは?
「主流」には主に3つの意味があります。
1つ目は支流が集まりできた川の大きな流れ。
本流を意味します。
2つ目は思想や学問、様式などの中心となる傾向。
3つ目は集団や組織の中での中心を占める流派や派閥です。
言い換えると、「大抵」や「大部分」「過半数」「メインストリーム」などになります。
対義語は2つあります。
本流に流れ込む川を意味する「支流」。
主流からはずれた系統や流派を意味する「傍流」です。
「多数派」とは?
あるものに属する人数が多いほうの派を「多数派」と言います。
対義語は属する人数が少ないほうの派を意味する「少数派」です。
言い換えると、「大多数」や「ほとんど」「大概」「大半」などになります。
「主流」と「多数派」の違い
「主流」と「多数派」の違いを、分かりやすく解説します。
「主流」と「多数派」は、人の意見や考え方に関する言葉になります。
そのうえで、「主流」は思想や学問、様式。
集団や組織の中での中心を占めることを意味します。
例えば、日本文化の中心を説明する場合、「日本文化の主流は」といった形で説明します。
一方、「多数派」は、ある集団などにおいて属する人数が多いことを意味します。
日本では多数決で決議されることが多く、「多数派」の意見が採用される傾向があります。
このように、何かの中心を占めることを「主流」。
人数が多いことを「多数派」と言います。
「主流」の例文
・『最近は電話ではなくメールなどで連絡を取り合うのが主流です』
・『主流となる派閥に逆らうことは、そう簡単ではない』
「多数派」の例文
・『日本では多数派の意見に従う傾向が強い』
・『私はなぜか、いつもクラスの多数派に属することができなかった』
まとめ
以上のように、似たような意味を持つ言葉ですが、意味合いが異なる2つの言葉になります。
そのため、正しい使い分けが求められます。