この記事では、「せっつく」と「催促する」の違いを分かりやすく説明していきます。
「せっつく」とは?
「せっつく」とは物事について何度も早くするよう促すことです。
元々は同じ何度も早くするよう求めたり促すことを責付くと書いてせつくと言い、発音のしやすさからせとつの間に促音が入ってせっつくとなりました。
1回や2回程度早くするよう言うだけでなく、実際に行動したり終わらせるまで何度も何度もしつこく促すことを指します。
「催促する」とは?
「催促する」とは物事について早くするよう促すことです。
早くするよう促すという行動を催促と言い、するをつけることでそれを行うことを指します。
1回だけ促す場合でもその行動をやり終えるまで幾度となく繰り返し促す場合でも使われる言葉です。
基本的には1回だけ促すことを指す言葉であり、何度も繰り返す場合には回数や繰り返していることを表す言葉をつけて表現します。
「せっつく」と「催促する」の違い
「せっつく」と「催促する」の違いを、分かりやすく解説します。
何度も早くするよう促すことが「せっつく」で、早くするよう促すことが「催促する」です。
「せっつく」は何度も繰り返すという意味を含み、それがしつこいというニュアンスも含めて使われます。
「催促する」はそういった意味は含まず、基本的には一回促すことを表し、繰り返し促す場合には繰り返していることを表す修飾語が必要です。
「せっつく」の例文
・『親をせっつく子供』
・『部屋を掃除するようせっつく』
「催促する」の例文
・『貸した本の返却を催促する』
・『やり終わるまで何度でも催促する』
まとめ
「せっつく」というのはしつこく何度も「催促する」ことなので、まず「催促する」という言葉ありきでそれに意味を追加した言葉が「せっつく」だと言えます。
修飾語を使えば「催促する」という言葉を使ってしつこく何度も促すことを表現することも可能ですが、一言で伝えられるよう生まれた言葉が「せっつく」です。