この記事では、「監視」と「注視」の違いを分かりやすく説明していきます。
「監視」とは?
「監視」とは対象を見張ることです。
なにか問題のある行動を起こしたり異常な状態になったらすぐ気付けるように、場合によっては阻止するために見張ることを指します。
そのため対象は問題行動を起こす生物や、そういった生物の被害にあうと予想される場所に限られる言葉です。
また生物の中でも、基本的に人間や人間が問題を起こす場所に対して使われます。
「注視」とは?
「注視」とは注意して見つめることです。
なんの目的があって見つめるかは問いません。
好機を逃さないように見つめていることもあれば、問題を見逃さず対処するために見つめることもあるでしょう。
また目的が問われないので何を見つめるか、どこを見つめるかも問わず、あらゆるものに使われる言葉になっています。
「監視」と「注視」の違い
「監視」と「注視」の違いを、分かりやすく解説します。
対象を見張ることが「監視」で、対象を注意して見つめることが「注視」です。
「監視」は問題行動をしたり異常な状態になったらすぐ対処できるようにという目的が決まっていますが、「注視」はどのような目的があるかは限定されません。
また目的に影響され「監視」は主な対象が人になりますが、「注視」は人や物に限らず場所数字などあらゆるものが対象になります。
「監視」の例文
・『挙動不審な若者を監視する』
・『度々壊される囲いを監視する』
「注視」の例文
・『異音のする箇所を注視する』
・『為替相場を注視し続ける生活』
まとめ
「監視」は主に人を問題行動しないように見張ることと対象も目的も限定されていますが、「注視」は対象も目的も問わないというのが両者の大きな違いと言えます。
ただし「監視」は限定的な言葉なだけにどういう状況や状態かが伝わりやすいので、使える場面では広い意味で使える「注視」よりも優先して使われる言葉です。