「洗い出し」と「あぶり出す」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「洗い出し」と「あぶり出す」の違いとは?違い

この記事では、「洗い出し」「あぶり出す」の違いを分かりやすく説明していきます。

「洗い出し」とは?

「洗い出し」とは、「板などの表面をこすったり洗ったりすることで木目(もくめ)を浮き出させる」さまや「表面に現れていない問題点などを明らかにする」様子などを示す言葉です。

「汚れなどをきれいに落とす」という意味が転じて「詳しく調査することで事実や真実などを解明する」などという意味合いで用いられており、「浮き彫りにさせる」などというニュアンスで使用されています。


「あぶり出す」とは?

「あぶり出す」とは、「紙などを火であぶって染み込んでいた文字や図柄などを浮き出させる」あるいは「あることから別の事実や真意などを明らかにする」などという意味合いで使われている表現です。

漢字では「炙り出す」ないし「焙り出す」などと表記されている語句で、他方からの考察や照合などによって真実を浮き上がらせる、などというニュアンスで用いられています。


「洗い出し」と「あぶり出す」の違い

「洗い出し」「あぶり出す」は、どちらの語句も「隠れていたものなどを見えるようにする」などという似たような意味で使われている文言です。

いずれも「通常であれば見えていない事実や裏に隠されている本当の意味などを明らかにする」などというニュアンスで用いられており、双方の語句における違いは、明らかにするまでのプロセスや手段などが異なっているという点になります。

「洗い出し」の例文

・『問題点や改善点などを洗い出してください』
・『まずは容疑者の行動をひとつずつ洗い出していきましょう』

「あぶり出す」の例文

・『裏切り者を早急にあぶり出す必要があります』
・『常に動き回っているクマの居場所をあぶり出すのはそう簡単ではありません』

まとめ

「洗い出し」「あぶり出す」は、どちらの語句も「隠れているものを表に出す」などという意味合いで使われている似たような文言です。

使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら場面や状況などに応じて上手に使い分けるようにしましょう。

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