「手渡し」と「引き渡し」は双方とも何かを渡したり移したりすることに関する言葉ですが、詳細な意味合いが異なるため注意が必要です。
この記事では、「手渡し」と「引き渡し」の違いを分かりやすく説明していきます。
「手渡し」とは?
「手渡し」は「テワタシ」と読む言葉で、文字通り「人の手から手に物などを渡すこと」を意味します。
そのほか、「他の人を介さず、自分で相手に直接何かを渡すこと」という意味で使われることもあります。
「引き渡し」とは?
「引き渡し」は「ヒキワタシ」と読む言葉で、「所有していた物や拘束していた人を他の人のもとに移すこと」を意味します。
また、売買契約においては「商品の所有権を正式に買い手に移すこと」を示し、不動産分野では「特定の物件が法的および物的に買い手の占有物になること」を意味する言葉として用いられています。
「手渡し」と「引き渡し」の違い
「手渡し」と「引き渡し」の違いを分かりやすく解説します。
「手渡し」は「物などを人の手から手に渡すこと」あるいは「他の人を介さず、相手に自ら直接何かを渡すこと」を意味する言葉です。
一方、「引き渡し」は「所有していた物品または人質など拘束していた人を他の人のもとに移すこと」を意味します。
また、ビジネス分野においては「売買契約時に商品の所有権を正式に買い手に移すこと」を意味し、不動産分野においては「特定の物件が法的および物的に買い手の占有物になること」を示す言葉としても知られています。
「手渡し」の例文
「手渡し」は「〜を手渡しした」や「〜を手渡しで渡す」のように使われます。
日常会話でも気軽に使える表現です。
・『彼は彼女に誕生日プレゼントと花束を手渡しした』
・『マル秘になっている資料を上司に手渡しで渡した』
「引き渡し」の例文
「引き渡し」は「〜の引き渡し」「引き渡しを拒む」のように使われます。
ビジネスや報道などの分野で使われることが多く、普段の会話では使う機会が少ない言葉といえます。
・『犯人は人質の引き渡しを拒んだ』
・『物件の引き渡しについての説明を聞いた』
まとめ
「手渡し」は「人の手から手に渡すこと」や「相手に自ら直接何かを渡すこと」を示し、「引き渡し」は「所有していた物品または拘束していた人などを他の人のもとに移すこと」などを示します。
両者の意味を理解して、場面に合わせて使い分けてください。
