地方公共団体にあるものとして「教育委員会」があります。
この組織はその地域の教育機関を管理し、指導するのが役目ですが、このときの「委員会」とはどういう意味でしょうか。
同じような言葉である「協議会」とはどう違うのでしょうか。
この記事では、「委員会」と「協議会」の違いを分かりやすく説明していきます。
「委員会」とは?
「委員会」とは、その名の通り「委員があつまった会」のことで、通常は固定された組織とは場別に、組織を跨って存在する話題に関して、話し合い、場合によっては事務や管理の業務をおこなうグループのことです。
例えば国会には「予算委員会」や「環境委員会」などが、設置され、政党や会派を跨った話し合いや運営が行われています。
参加するのは、選出された「委員」であり、その中できめられた「委員長」が責任者となります。
小中高の学校のクラスにはかならず「学級委員」あるいは「クラス委員」が設置され「委員長」を中心に「委員会」が運営されます。
英語では「committee」、あるいは場合によっては「board」とも言います。
「協議会」とは?
「協議会」とは、その名の通りある話題に関して「協議を行うための会」のことで、通常は選出された「教義会員」が集まって、ある目的のためにアウトプットを作成します。
目的によって異なりますが、その結果は「提案書」、「計画書」、「指針」、「マニュアル」などにまとめられます。
英語では「council」が最も近いでしょう。
余談ですが、イギリスで1980年代に活躍したポップロックバンドの「The Style Council」は「スタイル協議会」という意味です。
「委員会」と「協議会」の違い
「委員会」と「協議会」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、ともに、専門家などが集まって何かを話し合い、方向性を決め、実行するというような活動を行っているグループのことを指すもので、多くの場合は話し合いを行うのは委員であることから、ほとんど同じである場合もあります。
しかし、根本的な部分での立場が微妙に違います。
大きな違いは「協議会」の目的が「結論を出す」ことであるのに対して、「委員会」の目的は、「継続して必要になる活動を行う」ことであることです。
つまり、「協議会」に求められるのはアウトプットであり、「委員会」に求められるのは「問題なく動いていること」です。
まとめ
この記事では、「委員会」と「協議会」の違いに関して説明してきました。
ここまで解説してきたように、この2つの組織で活動を行うのは主に「委員」と呼ばれる人たちです。
その組織がどのような経緯でできたものかや、目的等によって、集められる委員の立場や役割は違いますが、必ず必要なのは、扱うテーマの専門家です。
ただ、それでけでは組織は動かないので、運営やまとめるのスキルを持った人も必ず必要になります。