「引き出す」と「引張り出す」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「引き出す」と「引張り出す」の違いとは?違い

この記事では、「引き出す」「引張り出す」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「引き出す」とは?

相手が持つ良さをうまく取り出して魅力を伝えることを「引き出す」【ひきだす】といいます。

例えば、その人に合う役柄を与えて、俳優の内に秘めた演技力を十分に出せるように工夫するのです。

また、他人にはない能力を出させるためいくつかの仕事を与えて、結果を出させては自信をつけさせるのもうまくその人から魅力を出させる方法になります。


「引張り出す」とは?

必要なとき昔の記憶を取り出すことを「引張り出す」【ひっぱりだす】といいます。

引き出しの奥深くに入り込んでしまった服を取り出すため勢いよく力を加えて出すという意味がある言葉です。

このようなところから、上から目線で話してくる兄のその考え方は今に始まったことではなく、前からと昔の経験を取り出して伝えます。

このように、相手の出方次第で激しく引くという場面で使われている言葉です。


「引き出す」と「引張り出す」の違い

ここでは「引き出す」「引っ張り出す」の違いを、分かりやすく解説します。

うまく相手の魅力や才能を取り上げて活かすためにも「引き出す」のです。

「彼の技を引き出す」というように、その人が持つ良さを仕事を与えたり、作業させます。

また、「歌唱力を引き出す」といえば恵まれた歌の実力を出させるため専門家は指導するわけです。

もう一方の「引張り出す」は、その人の奥深くに眠る才能があることに目覚めさせ、使える機会を与えて成長させます。

「引き出す」の例文

・『画家の類稀な発想力を引き出すため、描く機会を与えた』
・『専門家の彼女はその人が持つ個性を引き出すのがうまい』

「引張り出す」の例文

・『箪笥の引き出しの奥に入り込んだ下着を引張り出す』
・『お風呂に入らない弟を部屋から引張り出して入浴させた』

まとめ

「引」を使った言葉を2つ取り上げましたが、出すと引っ張って出すというところに違いがあります。

どのように使えばいいか比較してみるのも良い使い方の勉強になるでしょう。

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