この記事では、「巻き込む」と「引き込む」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「巻き込む」とは?
糸を巻くようにして自分がいる場所へ手繰り寄せることを「巻き込む」【まきこむ】といいます。
例えば、問題が起きたとき自分だけでは不安なので、味方になりそうな人を言葉で誘惑して自分側につかせるのです。
複数いれば心強く感じて態度もでかくなり、怯むこともありません。
このように、巻き添えにしては自分だけが悪者扱いされないようにします。
「引き込む」とは?
強く自分の方へ相手を引っ張って入れるという行為を「引き込む」【ひきこむ】といいます。
例えば、仕事するとき使えそうな従業員がいれば言葉巧みに良い気分にして、自分たちの仲間として入れるのです。
「誘惑の道に引き込む」といった使い方するときは心をくすぐる言葉をかけて、相手を自分の道へと引っ張り入れます。
このように、自分が加担して相手を虜にしては夢中にするわけです。
「巻き込む」と「引き込む」の違い
ここでは「巻き込む」と「引き込む」の違いを、分かりやすく解説します。
問題が起きたとき、1人では解決するのが難しいと感じれば味方になりそうな人を自分側へつけることを「巻き込む」といいます。
また、目標を達成するため他人の協力を得た上で仲間にするという意味でも使われている言葉です。
もう一方の「引き込む」は自分の世界へ引っ張り込むようにして夢中にします。
このようなところから、「田んぼに川の水を毎日引き込む」といった使い方ができる言葉です。
「巻き込む」の例文
・『兄の身勝手な行動は近隣の住民をも巻き込む』
・『家族を巻き込むのは避けたいが、現実的に難しい』
「引き込む」の例文
・『稲を植えつけるため、きれいな水を田んぼへ引き込む』
・『近所に住む不良が弟を詐欺グループに引き込む』
まとめ
「巻く」か「引く」というところに違いがあり、それぞれどのような状況で使うか調べてうまく使いこなしてみるといいでしょう。