「良さ」と「利点」は同じような意味を持つと思われがちですが、細かな意味合いが異なるため使い分けが必要な場合があります。
この記事では、「良さ」と「利点」の違いを分かりやすく説明していきます。
「良さ」とは?
「良さ」は形容詞の「良し」が接尾語の「さ」によって体言化した言葉で、「良いこと」や「好ましい状態」、または「良いことの度合い」を意味します。
漢字の「良」には「良い」「好ましい」「優れている」といった意味が含まれています。
「利点」とは?
「利点」は、「得」や「もうけ」「効き目」などを示す「利」と、「特定の場所や部分」といった意を含む「点」が組み合わされた言葉です。
「利益がある点」や「都合が良い点」という意味で用いられています。
「良さ」と「利点」の違い
「良さ」と「利点」の違いを分かりやすく解説します。
「良さ」は「良いこと」や「良い状態」あるいは「良いことの度合い」を意味し、好ましい様子やその割合を表すために使用します。
一方、「利点」は「有利な点」や「都合が良い点」を意味し、利益が望めたり条件などが他より良かったりすることを示します。
なお、「良さ」を使って「利点」が持つ意味合いを表現する場合は、「割の良さ」や「都合の良さ」のように言葉を付け足す必要があります。
「良さ」の例文
「良さ」は「好ましいこと」「良いこと」、またはそれらの状態や度合いを表現する言葉です。
通常は、「〜の良さ」のように他の語のあとにつけて使います。
・『この商品はコスパの良さで有名だ』
・『彼は仕事もできるが、性格の良さでも評価されている』
「利点」の例文
「利点」は、利益があること、他よりも条件などが優れていることを示す際に用います。
「利点がある」や「利点がない」、「〜の利点」などのように使用します。
・『地方での生活には複数の利点がある』
・『ホットクックの最大の利点は、加熱時間の調整やかき混ぜなどの調理工程をお任せできることです』
まとめ
「良さ」は「良いこと」「良いことの状態や度合い」を示し、「利点」は「有利な点」「都合が良い点」を示します。
両者の意味や使用方法を学んで、シチュエーションに合わせて使い分けましょう。
ぜひ言葉の知識を増やす参考にしてください。