この記事では、「持っている」と「所持」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「持っている」とは?
話の中で、実際に自分が保有していることを「持っている」【もっている】といいます。
相手と話していて「椿油は持っているか」と聞かれたとき手元にはないが、家にはあるという状況を伝えられるのです。
また、受付で「割引券は所有しているか」と尋ねられたとき、今まさに手で掴んでいることを伝えます。
このように、手や鞄の中にある、家に置いた状態を伝えるのです。
「所持」とは?
聞かれた物が特定の場所にあるという状態を伝えるときに使う言葉が「所持」【しょじ】といいます。
携帯するという意味があり、一時的に使うために持つ物を指すのです。
例としては、携帯電話や小型の扇風機、ラジオなどがあり、外出先で持ち歩くために使うものを指します。
場所という意味がある「所」と「持つ」を掛け合わせた言葉で、身に付けて使うものを意味する言葉です。
「持っている」と「所持」の違い
ここでは「持っている」と「所持」の違いを、分かりやすく解説します。
自分が実際に保有していて、ときおり使う物を「持っている」といい、手に持つか、家に置いてあるときに使われています。
もう一方の「所持」は一時的に携帯している物を指す言葉です。
とくに、持ち歩ける物を指す言葉であり、身に付けて使える物を指します。
この2つの大きな違いは、家に保管する物であれば「持っている」となりますが、「所持」は今「持っている」物が対象となるわけです。
「持っている」の例文
・『講師と同じ浴衣を持っていると分かり、嬉しい気持ちになった』
・『数学に興味を持っている妹は、集中して学習できる学びの場を探す』
「所持」の例文
・『治安の悪い地域に住む彼女は、護身用として2つの銃を所持している』
・『届け出を出さずに猟銃を所持していた先輩の問題行動に驚いた』
まとめ
「持」という漢字を使った言葉ではありますが、手に持つ状態を表すか、今は持っていないが家にはあるという状況に違いがあると覚えておくといいでしょう。