この記事では、「価値基準」と「価値観」の違いを分かりやすく説明していきます。
「価値基準」とは?
まず、「基準」は「物事の基礎になるよりどころ」や「満たさねばならない一定の要件」を意味する言葉です。
したがって、「価値基準」は「価値を計るためのよりどころや尺度」を意味する言葉だと言えるでしょう。
「価値基準」の使い方
「価値基準」は名詞として使われています。
「価値観」とは?
「価値観」は「物事を評価するときに用いる基準」や「何にどういう価値を認めるかという判断」を意味する言葉です。
「観」という漢字には「みる」や「くわしくみる」、「ながめる」、「かたち」、「すがた」、「有り様」という意味の他、「考える」や「ものの見方」、「考え方」という意味も含まれています。
「価値観」の使い方
「価値観」は名詞として使われています。
「価値基準」と「価値観」の違い
「価値基準」は主に「価値を計るためのよりどころや尺度」という意味合いを表す言葉です。
一方、「価値観」は主に「物事を評価するときに用いる基準」などの意味を表します。
「価値基準」は文字通り「基準」のことであり、「価値観」は「考え方」のことを指します。
したがって、「価値基準を設ける」などの使い方はされても「価値観を設ける」などの使い方はされません。
逆に、正式な「基準」ではなく「考え方」というニュアンスで見た場合、「価値観」を「価値基準」へと表現することは可能です。
「価値基準」の例文
・『新しい価値基準が設けられた』
「価値観」の例文
・『価値観の押し付け合いは無用な争いを生むだけだ』
まとめ
「価値基準」は主に「価値を計るための尺度」という意味合いを表し、「価値観」は主に「物事を評価するときに用いる考え方」などの意味を表します。
正式な「基準」という意味合いで用いる場合、「価値基準」を「価値観」へ言い換えることはできませんが、「考え方」という意味合いで用いる場合は「価値観」を「価値基準」へ言い換えることは可能です。