この記事では、「かぶる」と「重なる」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「かぶる」とは?
ある物の上にもう1つの物体がのっかるように覆うことを「かぶる」といいます。
被ると漢字で書き、「帽子をかぶる」といえば頭を覆うようにしてのせて、太陽の日差しを遮断するわけです。
また、「予定がかぶる」というように、相手も用事があるので予定を変える必要性があります。
主に、できればずらすべき状況であるのに、音や予定が同じになり、困る状況を表すとき使われている言葉です。
「重なる」とは?
同じ大きさの物がぴたりと合ってのることを「重なる」【かさなる】といいます。
例えば、2枚以上のものを合わせて、ずれ落ちないよう縦にのせていけば、横に並べて置くよりも場所を取らず置けるのです。
他には「隣の人と手が重なる」といえば、同類の物が載る状態を指します。
このようなところから、将棋倒しになって多くの人が重なって倒れる状況も表す言葉です。
「かぶる」と「重なる」の違い
ここでは「かぶる」と「重なる」の違いを、分かりやすく解説します。
液体が自分にかかることを「かぶる」といいます。
「水をかぶる」といえばプールの中に入る前に冷たいものに慣れるようにするのです。
また、「音がかぶる」というように、演奏しているとき音が重なり、それぞれの個性ある音が聞こえなくなってしまいます。
もう一方の「重なる」は、同じ幅や深さの物をぴたりと合わせて載せる状態を指す言葉です。
「かぶる」は上から水や音が覆うという意味になりますが、「重なる」は同じ物がきれいに上に重なって載る状態を表す状況で使うところが違います。
「かぶる」の例文
・『商談相手と会う約束をしたが、日程がかぶるので悩む』
・『麦藁帽子をかぶると顔や首が強い日差しから守れる』
「重なる」の例文
・『重なる音は統一感があり、実に心地よく聴こえる』
・『病気や事故が重なる妹は家から出られず、引きこもる』
まとめ
2つの物をどのように置くかにより使い方が違ってきますので、実際にかぶせたり、重なる状態を実際に店で見てみるのもいい学習方法になるでしょう。